Blender(ブレンダー)で三次元モデル(ボーンを追加して動かす)を作る3
Blender(ブレンダー)で三次元モデル(全体)を作る2では引き続き足や角を作成し全体を作り終わった。今回はこのモデルを用いてボーンを使ってこの謎モンスターを動かしていきたいと思う。
前回までで以下のようなモデルを作成した。
1.モデルを結合する
今回はすべてのUV球、三角錐、四角形を結合し一つのモデルとして扱う。モデルの結合は結合するモデルを選択し [ctrl + j] コマンドにて行う。単純に結合してしまうと以下のように足と角の形が変わったり、色が変わってしまうことがある。
これは前回時に角に対して色を設定していないためである。しっかりと前回のブログを確認し、角に対しても色を設定してほしい。
また、足の形状がおかしくなってしまっている場合は前回のベベルの設定時に形状の適用を行っていないためである。まずは両足を [ctrl + j] で結合し、ベベルの適用ボタンをクリックすること。
うまく結合できると以下の様になる。
2.ボーンを設定する
ボーンとは人間の骨と関節に当たる部分になる。ここでは頭と首?、太もも?、足にボーンを設定していきたいと思うボーンを作成する際は [作成] > [アーマーチュア]ボタンをクリックすることで作成できる。
[アーマーチュア]ボタンをクリックすると以下のようにボーンを作成できるが、モデルとは別の場所にできているため、モデルのXY軸を 0 に合わせ、ボーンもXY軸を 0 に合わせるとやりやすいだろう。
座標を合わせると、ボーンがモデルの中に隠れてしまうことがある。その場合は赤枠の [アーマチュア] > [レントゲン] を選択するとボーンを確認しながら作業を行えるので、ボーンが見えづらい場合にはレントゲンモードにすると良いだろう。
あとは、モデルの位置調整と同様に赤青緑矢印を操作することでボーンの位置を調整することができる。ボーンが長いまたは短い場合には下部のメニューから [編集モード] を選択する。するとボーンの先端および、末端が操作できるようになるので矢印を操作しながら長さを調整する。現在、作成している部分は首?に当たる。
そこからボーンを増やしていきたい(関節を増やしたい)場合には、キーボードの [E] を押すことでボーンを追加することができる。この時キーボードから伸ばしたい軸[X,Y,Z]を押すことで一方向のみにボーンを伸ばすことができる。
次に太もも及び足を作成していく。いつの間にか左側のメニューが変更されていると思うので [オプション] > [X軸ミラー]にチェックを入れてから作業を行う。この [X軸ミラー] は [Shift + E] でボーンを作成するとX軸を対称にボーンを自動生成してくれる機能なので左右対称なモデルを作るときには活用していく。
実際に太ももと足を作成すると以下のようになった。
4.ボーンとモデルを結合する
この作業のみではボーンとモデルは別物同士となっているため、左側ツリーのアーマチュアとモデルを [Shift + クリック] で選択する。その後、[ctrl + p] を押すことで以下の画面が表示されるので[自動のウェイトで]を選択する。
これでモデルとボーンの結合は完了である。
5.ボーンにマスター(コントローラーをつける)
まずはボーンが立体的だとモデルの動きが見づらいため、ボーンをスティック状に変更する [アーマチュア] > [表示] からボーンの形状を変更できる。
実はこのボーンは首と太ももがつながっていないため、首を操作しようとすると、大変なことになってしまうことがある、
そこで、マスター(連結用のボーン)を一個新たに追加し、すべてのボーンをこの管理下に置く、またそれぞれのボーンの名称はわかりやすいように変更しておくと良いだろう。
また、親子関係は上記の赤枠部分から変更できる。なので全てのボーンをマスターから派生させ以下のように設定する。
6.歩くモーションを追加する
まずは最下部のメニューを [ドーブシート ]に変更する。簡単に説明するともうション管理シートである。
次にボーンを選択し、ポーズになっていることを確認する。
歩いているモーションをボーンを使って再現してみると以下のようになったのだが右足を上げつつ歩いている用に見えるだろうか?それはおいておくとして、このポーズを1フレーム目に追加する。
追加する方法はすべてのボーンを選択後、 キーボードの [i] を押すことで以下の画面が表示されるので [位置/回転]をクリックすることでドーブシートへポーズを追加できる。
また、今作成した歩いているモーションはドーブシート上でコピー(Ctrl+C) でコピーし、21フレーム目に左右を反転して貼り付ける(Shift + Ctrl + V) ことができるので行っておく。そして41フレーム目に1フレーム目と同じものを貼り付ける(Ctrl + V)
すると以下のような動きとなり、とてもではないが歩いているようには見えない。
そのため、11フレーム目と31フレーム目に初期の静止している状態を追加する。すると以下のように歩いているよう表示される。